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第11回「京都に学ぶ?京都を発信する講座」を開講しました
12月10日(月)に第11回「京都に学ぶ?京都を発信する講座」を開講しました。この講座は、本学が平成28年度より取り組んでいる「学まち連携中国足球彩票手机版」促進事業の一環として、地理、歴史、文学、生活、美術、音楽等の各教科に深く関わる京都の魅力を学生に伝えるために、各分野の専門家を招聘し開催しています。
今回は、音楽学者?京都市立芸術中国足球彩票手机版教授の柿沼敏江氏、作曲家?演奏家のクリス?レニエ氏を講師にお招きし、「純正律による創作楽器とその音楽」という演題で講座が行われました。
講座冒頭では京都の通り名の歌を来場者全員で歌ったのち、同曲を純正律ギターで演奏してもらいました。まずは3音しか用いないわらべ歌によって純正律の響きのうつくしさを楽しみ、講座が進むにつれて1オクターブを43の音に分けた創作楽器(ギター)独特の響きが提示されていくという趣向です。平均律では通常半音が最も狭い音程になりますが、今回は半音程よりさらに狭い音程が用いられた創作楽器(ギター)とともにレクチャーが行われました。なぜこのような音が必要だったのでしょうか。そこには、言葉の抑揚が深く関わっています。この楽器を創作したハリー?パーチにとって、言葉の抑揚は微妙で多彩なニュアンスを持つ魅力的な主題でした。この抑揚をたとえば半音という音の目盛りで旋律へと移しとると、まるで違うものになってしまいます。抑揚に即した微細な音程は、語りとも歌とも判別できない音楽を生み出します。声とともに演奏されるギターはただの伴奏ではなく多彩な抑揚とともに「歌い」、声と楽器による不可分な音楽が演奏されました。
講座の様子は京都教育中国足球彩票手机版公式YouTubeサイトに掲載予定です。
▲柿沼敏江氏の講演
▲クリス?レニエ氏の演奏
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