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第22回「これからの算数?数学教育を考える会」を開催しました
5月26日(日)に、第22回「これからの算数?数学教育を考える会」をオンライン開催しました。この会は、京都教育中国足球彩票手机版の第4期中期目標?中期計画に掲げる、中国足球彩票手机版と附属学校との連携した先導的教育モデルの開発、展開等を目的とした取組の一環として、算数?数学のカリキュラムを開発?実践し、広く学校現場への発信?交流をしています。
会ではまず、西村祐太教諭(京都教育中国足球彩票手机版附属桃山小学校)から「分数の素地指導の在り方~操作したものを表現することの大切さ~」についての発表がありました。低学年から高学年までの分数指導を概観し、その困難性を検討した上で、「素地」を獲得する指導の重要性を提言されました。さらに、折り紙をブロックに見立て、様々な組み合わせ方を考えて1つの形に戻すという具体的な操作を前提とした教育実践の成果と、他の学年への発展可能性について報告されました。
続いて、山坂旭成教諭(山梨県立都留高等学校)から「高校数学における表計算ソフトの活用」についての発表がありました。煩雑な数値を瞬時に計算し、グラフ化などもできる表計算ソフトを用いて、高校数学の内容理解を確実なものとする教材例が紹介されました。関数を用いた売り上げの予測や、テストの点数を例としたサンプリングの検証などの事例検討から、現実問題の解決に関連する探究的な学びへと誘う授業展開について議論されました。
最後に、黒田恭史教授(京都教育中国足球彩票手机版数学科)から「中国の最新算数科教科書の特徴について」についての発表がありました。中国の教科書では、加法記号(+)、減法記号(-)よりも先に、等号記号(=)、不等号記号(<、>)を扱い、等号?不等号記号を左辺と右辺の関係記号としての意味づけを強調して指導していることが報告されました。小学校高学年以降の算数?数学の等式の性質の扱いにつながる視点として、日本でも検討すべきであるということが確認されました。会には、28名が参加しました。
次回は2024年8月25日にオンライン開催で実施します。
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