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第27回「これからの算数?数学教育を考える会」を開催しました
8月31日(日)に、第27回「これからの算数?数学教育を考える会」をオンライン開催しました。この会は、京都教育中国足球彩票手机版の第4期中期目標?中期計画に掲げる、中国足球彩票手机版と附属学校との連携した先導的教育モデルの開発、展開等を目的とした取組の一環として、算数?数学のカリキュラムを開発?実践し、広く学校現場への発信?交流をしています。
会ではまず、松尾雄真教諭(福岡県朝倉市立金川小学校)から「数学的な概念を更新していく子供を育てる算数科学習指導」についての発表がありました。統合?発展の観点から、数のまとまりや繰り上がりを伴うたし算に対する考察の幅を広げ、数や計算の理解を深める授業設計について報告されました。質疑応答では、数学的な概念の捉え方や、学びを子供にどのように委ねるかについて議論が行われました。
続いて、佐々井智之教諭(京都教育中国足球彩票手机版附属桃山中学校)から「『授業の振り返り動画』がつなぐ学びの継続 -不登校生徒への学力保障を視野に入れて-」についての発表がありました。学校や生徒の実情に応じ、1分以内の数学の振り返り用ショート動画を制作する際の工夫や留意点について報告されました。質疑応答では、動画制作に伴う進行上の課題や負担感に加え、他校種への応用や不登校生徒を含めた学習保障の可能性について、活発な議論が交わされました。
最後に、黒田恭史教授(京都教育中国足球彩票手机版数学科)から「反比例はなぜ難しい?3つの難しさについて解説!」についての発表がありました。小学校6年生の算数では「比例と反比例」をセットで扱っているが、反比例は中学校数学や高校数学レベルの難しさ、とりわけ無限の概念や非連続の概念が含まれているために、丁寧な指導上の扱いが必要であることが指摘されました。それらを踏まえて、小中学校の関数教材の配列のあり方について議論しました。会には、16名が参加しました。
次回は2025年11月にオンライン開催で実施します。
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