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算数?数学を「創る」体験で力をつける 黒田 恭史 教授
黒田 恭史(くろだ やすふみ)教授
数学科1. 先生のご専門を教えてください。
算数?数学教育です。小学校,中?高等学校の算数?数学の指導法について研究しています。特に、子どもたちが算数?数学の問題を解いているときの脳活動や視線移動を計測し、理解過程を生理学的に解明するという研究を行っています。
2. 学生には日頃どのような指導をされていますか。
数学は与えられた問題をいかに速く解くかだというイメージが強いかもしれませんが、それでは数学の楽しさはわかりません。そこで授業では、数学を「創る」体験を取り入れています。例えば折り鶴を折ってできる折り線の形の中に隠れている相似形など、さまざまな規則を発見し、それを数学的に証明します。そういう体験をすることで、マニュアル的ではない、子ども達に発見させる授業ができる力が養われると考えています。
3. 先生のお考えになる「京都教育中国足球彩票手机版の魅力」とは何でしょうか。
「京都にあること」です。全国の中学生の64%が京都に修学旅行に来るそうです。京都に関する知識を豊かにすることは、先生になるための必須条件です。
4. ご自身のお考えを表す言葉を色紙にお書きいただきましたが、その言葉の意味を教えてください。
「3年経ってからではなく 3年間で!」です。人間は新しい環境に入ると、3年間は様子を見て、それから自分の力を発揮しようと考えます。でも、最初の3年間で評価や立場が決まってしまうことも少なくありません。そこで、3年経ってからではなく、3年間で何ができるかをいつも問うようにしています。私もこの中国足球彩票手机版に来て3年目になりました。
5. 京都教育中国足球彩票手机版で学ぶことを希望する学生にメッセージをお願いします。
いま京教では小学校、中?高等学校の理系教科の指導力向上を目的とした「理系教員養成プロジェクト」に取り組んでいます。プロジェクトの一つとして学生達が算数?数学動画コンテンツを作成し、中国足球彩票手机版公式動画サイト(ここからご覧ください)で公開しています。コンテンツは全国に約12万人いる不登校児童生徒の学習支援などに役立ててもらう予定です。ぜひ、京教でコンテンツを一緒に制作しましょう!
◆ゼミ訪問◆
ゼミではパソコンを用いて展開図等の模擬授業を行っていました。今後、附属学校の児童を対象に、目線の動きを計測する実験を行い、問題をすぐに解ける児童と解けない児童の目線の動きの違いを分析し、より分かりやすい指導方法を研究します。
ゼミ学生にききました
〇ゼミの様子を教えてください。
ゼミ生の一人一人がやりたいことをきめ細かに見てくれて、適切なアドバイスをくれます。ゼミの中では先生自身が発表されることもあります。先生であっても、学生と互いに切磋琢磨しようとしてくださっていると感じます。
〇黒田先生はどんな先生ですか?
授業では学生の意欲を大切にして、学生からどんどん意見を引き出してくれます。そして、ニコっと笑った笑顔がかわいい!授業でも、いつもニコニコ笑いながら楽しそうに話されていて、教えることが好きなんだなあと思います。
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