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四季を感じさせてくれるイチョウの木(附属幼稚園)
附属幼稚園副園長 村田眞里子
我が園は京阪と近鉄の丹波橋駅から徒歩で3分という交通の便の良いところにあります。こんな街中とはいえ、園内は樹木が多く、その中でも園庭の中央にあるイチョウは、樹齢が推定100年の大木です。すっかり葉を落とし芽吹きをじっと待つ裸木の冬、小さなかわいい葉が芽吹く春、園児が大きな木陰で遊ぶ夏、そして何と言っても恵みのギンナンを届け、ほれぼれとするような黄葉を見せてくれる秋、四季を感じさせてくれるこのイチョウの木は、私たち附属幼稚園の園児、保護者、教職員の宝物です。
今年は9月の終わり頃から、ことのほかたくさんのギンナンが収穫できました。園児は登園すると園庭に飛び出し、割り箸と牛乳パックでギンナン拾いです。最盛期は保護者も一緒に。そのあとはボランティアの保護者の方々が種の取り出し、水洗い、乾燥を一手にしてくださいます。残暑とギンナン特有の臭いの中、「毎日は大変だし、今日は休みにしましょうか」と保護者に私が声をかけると、「年長さんが"ギンナン屋さん"で売ってくれるのを楽しみにしていますから、頑張りますよ」と、今や5歳児伝統の"ギンナン屋さん"への保護者の協力体制も受け継がれています。本当にありがたい協力です。
園児は一人ひとりが家庭に持ち帰って家族と一緒に味わいますが、5歳児は"ギンナン屋さん"として、計量して袋詰めにしたギンナンを保護者に売ります。また隣の附属桃山小学校、中学校の先生たちにも...。今年は研究発表会の参加者にもおみやげとして5歳児がプレゼントしました。たくさんの方に喜んでもらえることで、5歳児ならではの充実感や誇りを感じる経験となっています。
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