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【号外】学部の教員就職率72.1% 昨年実績から7.2ポイント上昇
このほど、平成27年度卒業?修了生の平成28年10月1日現在の教員就職状況がまとまり、本学の学部、中国足球彩票手机版院、専攻科をあわせた教員就職者は269名、学部の教員就職率が72.1%と、64.9%だった昨年度実績から7.2ポイント上昇しました(教員就職率の詳しいデータはこちらを御覧下さい。)。
なぜこんなに教員就職率を増やすことができたのか、本学の学生の強みと弱み等、本学で就職支援を担当されている先生方の中から、今年で任期を終えられるお二人にインタビューしました。今野勝明先生(教育支援センター准教授(特命教員))
-3年間お世話になりました。先生が本学に着任されるまでのご経歴を教えてください。
私は本学の卒業生で、卒業後、京都府立高校で12年間理科を教えていました。その後教育委員会に移り、教員の人事等を担当しました。-まさに就職支援として適任の先生ですね。本学の教員就職支援体制の特色を教えてください。
本学は教職を目指す学生が多いという特色を活かして、学生同士の学び合いを大切にしています。よく「チーム京教大」という言い方をするのですが、学生達がグループとなり自主的にゼミを作って勉強しています。例えば2次試験で行われる模擬授業の練習では、学生同士授業をしているところに私も入って指導をしていますが、人が指導されているところも学びとなりますし、他の学生からいろいろなアイデアが出ることもあります。こういったグループによる自主的な学びの経験が成長につながっていると感じています。-今回の就職率7.2ポイント上昇についてはどのように分析されていますか。
本学では私が着任した3年前ぐらいから、教員の「やりがい」について早い学年から知ってもらおうという取組を充実してきました。私自身、教員経験があって教員の楽しさはよく知っていますので、1回生の基礎セミナーでも話しています。また、2回生のオリエンテーションでは、現職の先生方がゲストスピーカーとして話してくださるのですが、現場のご苦労ばかりでなく、教職への想いややりがいもお話くださるようにお願いしています。ちょうどそういった取組を始めた学年の学生が教員就職の時期を迎え、高いモチベーションで教職を目指してくれたのだと思っています。
また、学生達に聞いてみると、教育実習や学校ボランティア、インターン実習に行って子ども達と触れ合うことで教職の楽しさを実感し、時には折れそうになった気持ちを立て直すことができたと言います。授業で勉強することも大切ですが、子どもと触れ合う体験も大事にしながら、バランスよく学ぶことが重要ですね。-本学の学生の強みと弱みはどんなところでしょうか。
本学の学生は真面目で、話していて気持ちのいい学生が多いですね。人として信頼できる。キャンパス内も落ち着いていて、しっかり勉強に取り組める雰囲気です。一方で、同じ夢を持ち、似た価値観の学生が多く集まるので、異質な価値観と衝突する経験は少なくなってしまうかもしれません。自分の苦手なところを克服するためにも、積極的に授業やアルバイト等の課外活動で少し勇気がいる分野にもチャレンジをしてほしいと思います。-先生のように教育現場のことをよくご存じの先生方にご指導いただけるのも本学の強みですね。どうもありがとうございました。
福西 薫先生(教職キャリア支援センター客員教授)
-先生には3年半客員教授をお務めいただきましたが、その前はどちらでお仕事をされていたのでしょうか。
元々は小学校に勤めていました。管理や行政の仕事が半分以上を占めています。教頭8年、校長9年、教育委員会では人事から学校評議員の設置まで、学校の全てに関わりました。-こういう教員がほしい、ということをご存じの先生にご指導いただけることはありがたいことです。先生は、本年度の就職率アップについてどのように見ておられますか。
教員採用試験の準備のために就職キャリア支援センターを利用する学生の割合が高くなってきています。3回生に「キャリア実践論」という授業があり、教職というものに改めて向き合う内容の授業をしていますが、その授業に続けて「キャリア実践論+α」という取組を始めました。学期中に必ず1度はこのセンターに来て相談するようにと言っています。4回生になってから準備を始めていては遅いからです。センターによく顔を見せてくれる学生は気軽に話せるし、つっこんだ指導もできる。センターの利用率の高い学生ほど合格率は高いと思います。-まだセンターの意義を十分に知らない学生もいますね。
そうですね。残念です。よく来ている学生は90%ぐらいは合格しているんじゃないかな。でもうちの学生なら本当は100%合格できる実力は持っていると思いますよ。-本学の学生の弱いところはどのようなところでしょうか。
本番に弱い。面接で勉強していないことを聞かれて「すみません、勉強していません。」と正直に謝ることもよいのですが、わからなくても臨機応変に何か言う大胆さも必要です。自分の将来を変えるチャンスなので、勇気を持ってほしい。そういう気持ちの持ち方は、現場に出た時にも必要です。子ども達は出会った初日から教師を試してきます。何でも来いと根性を据えて臨まないと、特に中学生、高校生の生徒指導はできません。
-特に今年度は採用試験の時期が早まったことに対応するために指導も前倒しで進めていただきました。その効果もあるように思います。
一人で悩んでいないで、早い段階で相談してほしいと思います。志望していても採用数の少ない枠もあるので、どうしたらいいか相談に来てほしい。迷っている学生でも、少し話してもらったら、その雰囲気に応じていろいろなアドバイスができます。学校現場なら、中学3年や高校3年で卒業する生徒については一人も漏らさず進路を把握しています。それと同じぐらいの気持ちで中国足球彩票手机版でも取り組んでいくことが大切だと思っています。-学生一人一人の進路を中国足球彩票手机版の教員が丁寧に支援する必要がありますね。どうもありがとうございました。
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