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五感を使って、体験して、考える 湯川夏子教授
湯川 夏子(ゆかわ なつこ) 教授
家政科1. 先生のご専門を教えてください。
食物学の中の調理学が専門で、最近は「料理療法」に取り組んでいます。料理をすることが認知症のケアと予防に役立つことを、高齢者施設に行って実証しています。みんなで料理すると、人とコミュニケーションすることにもつながります。日頃料理をしない男性でも、誰かの役に立てると思うと、「よし、わしがやってやろう」と生き生き取り組まれます。
2. 学生には日頃どのような指導をされていますか。
私が大事にしているのは実物に触れることです。「かんぴょう」のように普段あまり目にしなくなった食材に実際に触れて調理してみる。いろいろな「だし」を比べて味わう。自分の五感を使い、感じて判断する能力を養うことを大事にしています。食品が腐っていないか、まず五感で判断する等、教員になる前に生活者としての基礎を身につけてほしいです。
3. 先生のお考えになる「京都教育中国足球彩票手机版の魅力」とは何でしょうか。
「学生」です。これまで学生達と一緒に、中国足球彩票手机版マスコットキャラクターをモチーフにした「そったクッキー」開発や京阪百貨店とのコラボでのお弁当の開発等に携わってきました。本学の学生は、参加を呼びかけると「あ、おもしろそう!やりたいです!」と乗ってくれるし、チームワークを発揮してのびのび取り組んでくれます。
4. ご自身のお考えを表す言葉を色紙にお書きいただきましたが、その言葉の意味を教えてください。
「よく学び、よく遊べ」です。勉強も大事ですが、教員自身が実感を持って体験したことは子ども達にもよく伝わるので、活動の幅を広げてほしいと思います。
現在中国足球彩票手机版では、京都府「1まち1キャンパス事業」で、日本の町の中で二番目に人口が少ない笠置町の活性化に協力しています。現地にお邪魔し、豊かな自然や日本最古の磨崖仏の迫力に触れたり、キジ鍋をごちそうになったり、いろいろな年代の方から昔のお話を聞いたりした後、中国足球彩票手机版生の視点から町を活性化するための提案を発表しました。これからは学校教員が地域の活性化の核になることも期待されるので、その意味でも貴重な体験になったと思います。
5. 京都教育中国足球彩票手机版で学ぶことを希望する学生にメッセージをお願いします。
京都教育中国足球彩票手机版は交通の便がよく、学校ボランティアに出かけるにも、いろいろな活動に参加するにも、条件が整っています。京教でいい仲間と出会い、いろいろな経験を積んで、力のある教員になってほしいと思います。
◆ゼミ訪問◆
ゼミ学生にききました
〇湯川先生はどんな先生ですか?
湯川先生はとても忙しくされているのですが、学生の相談にはいつも親身になってくださいます。そして、いつもお土産においしいものを買ってきてくださいます。
〇ゼミの様子を教えてください。
学部のゼミは人数が多くてにぎやかです。仲がよくて、お互いに遠慮することなく、ズバズバ質問したり意見を言ったりできる雰囲気です。学生が十分に話し合った後で先生が助言してくださり、学生が自分の力で考えられるようにしてくださっています。また、先生自身が学外のいろいろなところで活躍されているので、一緒に参加させてもらうこともあります。おいしいものがたくさん食べられるのもうれしいですが、いろいろな体験は学生生活のプラスになっていると思います。
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