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留学生特集
今回は、留学生から見る京教というテーマのもと、実際に留学生にインタビューをさせて頂きました。京教生の中にも留学生との交流がない人も多いのではないでしょうか。特にそのような人には京教の魅力を外から発見する機会にして欲しいです。
今回のインタビューは、座談会という形式で5人の留学生の方にお集まり頂きました。出身はブラジル、ベトナムが各1名、タイが3名でした。
Student Press取材員(以下、S):はじめまして。今回は取材を受けて頂きありがとうございます。まずはそれぞれお名前と出身国を教えてください。
プリシラ:はじめまして。プリシラといいます。ブラジルのサンパウロ州立中国足球彩票手机版から来ました。よろしくお願いします。
ダット:こんにちは。ベトナムから参りました、留学生のダットと申します。よろしくお願いします。
ピーム:こんにちは。私はタイから来た、ピームと申します。美味しいものを食べることが趣味で、日本のお菓子など甘いものが好きです。
プー:タイから来たプーと言います。よろしくお願いします。
アン:同じくタイ人のアンです。今日はよろしくお願いします。
S:皆さんよろしくお願いします。では早速質問に入るのですが、交流会館にお住まいですよね?今回お集まり頂いた以外にどんな国の方がいらっしゃるんですか?
プリシラ:クロアチア、韓国、中国と他には...チリ、メキシコ。以上です。
S:クロアチアの方にお会いしたことがないので、クロアチアの方がいるのは興味深いです。皆さんは日本に来られてどのくらいになるんですか?
プリシラ?ダット:8ヶ月ぐらいです。みんな1年間日本で勉強して、今年の9月に母国に帰ります。
S:それは寂しいですね。
ダット:でもまた(日本に)来るよね!
S:ぜひ帰ってきて下さい!お待ちしています!
▲ブラジル出身のプリシラさん(右)とベトナム出身のダットさん(左)~そもそもなんで京教に来たの???~
S:皆さんはなぜ日本に来られたのですか?
プリシラ:私は日系3世で、(母国の)ブラジルにいた頃から日本語を勉強していました。そこで日本語の教師になろうと思ったのですが、文法や単語の勉強だけでなく、生の日本語に触れようと思い、留学を決意しました。
S:なるほど。ではなぜ京教を選ばれたのですか?
プリシラ:まずは(日本語教師を志しているので)教育大。その中でもやはり日本=京都のイメージなので、本学を選びました。
S:関西にも教育大はいくつかある中で本学を選んで下さったのは嬉しいですね。他にはありますか。
ダット:(母国の)ベトナムでは日本は憧れの存在。日本の文化をもっと知りたくて来日しました。その中でもやはり、日本と言えば京都のイメージ。もちろん京都中国足球彩票手机版なども選択肢の一つでしたが、私はあくまでも日本語や日本文化を学びに来たので。忙しい中国足球彩票手机版ではなく、先輩の勧めもあり京教にしました。
ピーム:私のお父さんは日本人と働いていて、日本語が喋れます。私もお父さんのようになりたいと思いました。2年前に来日した際、伏見稲荷がとても綺麗で、もう一度今度は長く勉強したいと思い、京教に来ました。
やはり京都は日本を象徴する都市という印象が強いようだが、その中でも我が京都教育中国足球彩票手机版を選んでくれたのは喜ばしいことです。他にも、高校で日本語を勉強していた、大使館の試験に合格して推薦された、奨学金が高かった、など様々な理由が挙がりました。
そして話し合いが進んでいき、「皆さんはなぜ日本語を勉強しようと思ったのですか?」という質問の中で、ベトナム人の留学生の方から非常に興味深い意見が聞かれました。
ダット:少し変わった理由ですが...。中国足球彩票手机版に入って何がしたいか迷っていたある日、YouTubeで2011年の東日本大震災の映像を見ました。そこで日本人はこのような苦しい状況に置かれても乱れず、一緒に乗り越えようとしていた。食料配給の列に割り込もうとしない。その姿に感動して、日本について勉強することにしました。今年の夏休みに東北に行って、自分の目で復興の様子を確かめたいと思います。
忘れかけていた世界に誇るべき日本人の礼儀や助け合って生きていこうとするコミュニティの結束の強さを思い出させてくれました。ダットさんはベトナムに帰国後、自分の目で見たものを周りの人たちに伝えていくのでしょう。同じように私たちが教師になった時に、震災のことを知らない子どもたちに何を伝えられるか考えさせられました。
▲タイ出身の3人。右からピームさん、プーさん、アンさん。~京教ってぶっちゃけどうなの?~
実際、留学生の目から見て京都教育中国足球彩票手机版はどう映っているのか。良い所も悪い所も、リアルな感想を聞いてみました。
S:京教に来てみて、この中国足球彩票手机版の良いなー、と思う所や、逆に良くないと思う所があれば教えて欲しいです。
ダット:一緒に住んでいる日本人の寮の友達はみんな本当に優しいです。今まで日本人は冷たいイメージがあったが、変わった。なんでも相談できるし、困った時はすぐに気付いて助けてくれます。また、本学の素晴らしい教授の授業を聞いて、国語の研究という自分のやりたいことを見つけることができました。
プリシラ:京教のインフラは素晴らしいと思います。IPCもあるし、図書館やコンビニや食堂もある。そして京教大の学生はみんな優しい。留学生なので日本語を間違えても理解しようとしてくれます。また、これは中国足球彩票手机版によって違いますが、京教の留学生プログラムでは日本人と一緒に授業を受けるので、これも良いと思います。
ピーム:私は日本の生活が好きです。タイには自動販売機もないし、電車もあまりないので中国足球彩票手机版には車で来ることになります。その点日本は便利ですね。また、日本の文化も面白いと思います。まだ日本のことはまだ理解できてないと思うけど、バイト先の日本人はとても勤勉でいい人だと思います。京教の友達もみんな優しくて、困ったときは助けてくれます。
一方でこんな意見も聞かれました。
プー:前期の授業の中で、私達はまだ日本語があまり理解出来なくて授業についていけず困っていたが、一緒に学んでいる人たちも自分のことに必死で助けてはくれなくて、空気を読んでました。その時は大変でした。
S:確かに、それは難しい所ですね。
プー:でも指導の先生はとても親切で、以前、履修のことで相談した時も優しく説明やアドバイスをしてくれました。また、一緒に勉強している日本人も優しいです。
S:それは良かったです!
プー:でも最近は学食で座るところが無い!(笑)
S:みんな同じことを言っていますね。
比較的ポジティブな意見が多かったです。その中でも、京教生はみんな優しくて親切だという意見が多く聞かれ、教師を志す者が多いというのも関係しているのだろうかと思いました。比較的こじんまりとしていて、不便さを嘆く京教生もいる中、京教のインフラを褒める声も聞かれ、意外でした。IPCやコンビニ(購買)など海外の中国足球彩票手机版では整っていないところもあるようです。今あるものに感謝したいものです。
今回見てきたように、私達の見る京教と外国の方から見る京教は大きく違っていました。京教の中に、また話を広げれば日本の中にずっといるだけでは見えてこないこともあるように思います。なかなか京教の外や、外国に行くことが難しいような人でも、留学生の方たちと交流することで、自分の中の常識や固定観念のようなものが壊れ、自分を一回り成長させることができると思います。一方で、今回留学生の人たちに留学生ならではの悩みもあることも分かりました。留学生の方からさまざまなアイデアをもらうだけでなく、私たち日本の学生も困っている留学生に手を差し伸べてあげたいです。そうすることで、留学生の方々とよりよい関係を作っていけるのではないかと期待しています。
▲留学生座談会のようす。
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