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ウェブで発信!京都教育中国足球彩票手机版のデジタルコンテンツ開発②?ICTを用いた生物教材?
理学科生物分野ではICTを用いた生物教材を開発しています。(一部の教材はこちらからダウンロードできます)学生参加でコンテンツと教材の開発を実施し、理科とICTに強い教員を養成しています。開発者である理学科の今井健介准教授(動物生態学)と藤浪理恵子講師(植物形態学)にインタビューしました。
Q: ICT生物教材を開発しようと思われたきっかけは何ですか。
A: 京都教育中国足球彩票手机版の財産はなんといっても緑が豊かなこと。生態学的にも価値のある環境です。植物では約800種類の生息が確認されています。授業で昆虫採集をすると、ほんの1時間ほどで20種類ぐらいの昆虫が集まります。キャンパスにいながら「身近な生き物」についての授業ができる中国足球彩票手机版なんて、なかなかありません。
自然と隣合わせで過ごすことは、生物の「見方」を養うのに最適です。珍しいものを見るのではなく、普通のものを毎日見続けて、「あ、変わった」と気づくことが大切だからです。
でも、ただ見るだけでは駄目で、見るための手がかりを身につける必要があります。そのための教材としてICT教材の開発を思いつきました。Q: よく「バーチャルではなく、本物に触れないとだめだ」と言われますが、デジタルの教材を使うことに問題はないのでしょうか。
A: もちろん、実物があってこそのデジタルです。ただ、授業の説明だけでは時間の制約もあって表面的な理解で終わってしまいます。学生たちは、将来教壇に立って子どもたちに観察の仕方を教えないといけないわけで、深い理解が求められます。デジタルマップや3Dモデル、超スローモーション動画などのデジタル教材だと、自分で操作しながら、画像に付加された専門的な情報を調べることも簡単にできます。
それに、学生には虫が苦手な人もいるし、いきなり自然に出ていっても生き物に出会えるかどうかわからない。だから、まずデジタル教材でハードルを低くしたり興味を持ったりしてから本格的に調べてみる。すると学びのチャンスが増えます。デジタルか自然かの二択ではなく、両方のよいところを活かすということです。Q: 学生たちも開発に加わっているのですね。
A: はい。授業で興味を持って、活動に賛同してくれた学生に少しずつ加わってもらっています。我々教員は、教材開発の宣伝と、ソフトの使い方を教えるのと、あとはおもしろそうな動植物を探して紹介する。「いまの季節はこれがおススメ」とか「実はこれ、おもしろいんだよ」とか...。将来的には、卒業生や近隣の学校の先生にも声をかけて一緒に教材開発ができたらいいですね。ちなみに今、キャンパスの自然観察会を企画中です。詳細が決まり次第、本学のホームページでお知らせします。どなたも参加できますので、どうかご期待ください。
?今井准教授(左)と藤浪講師(右)
?3D画像撮影装置。白い円盤は被写体を360度回転させる台で、調理器具を流用した手作りだそうです。?次は③?授業や自習に使える動画?へ続きます。
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