ゴー センホック（国費外国人留学生）
出身国：カンボジア
留学期間：1年

　人生の新しい１ページで不安とワクワクの気持ちと共に来日しました。留学は自分が見たことないものばっかりで、素敵な経験だと思います。言葉は通じるのか、どんな所に住むのか、どんな人に会うのか考えながら楽しみにしていました。国際交流会館に着いて日本人に会った時、緊張していましたがみんな優しかったです。部屋に案内してもらって、日用品を一緒に買いに行きました。

　最初のころは苦労したこともありました。携帯のネットが使えなかったので、地図も使えませんでした。そのため、遠いところへ行けませんでした。それで、シムカードを買いにいきましたが、私はクレジットカードもないし、滞在期間が契約期間より短いのでシムカードを購入できませんでした。その上、難しい日本語で説明してもらったので、半分も分かりませんでした。結局、友達から勧められたサイトからシムカードを買いました。そんなこともありましたが、だんだん慣れてきて生活が楽しくなってきました。寮に入って日本人と留学生が一緒に暮らし、いろんなことを手伝ってもらいました。分からないことを教えてくれたり、困ったことを相談に乗ってくれて本当によかったです。日本に来て心細いと思う時もありますが、そのたびに寮の皆と一緒に遊びに行ったり、パーティーをしたりすると元気が戻ってきます。

　私は日本の挨拶が特に好きです。疲れている時に、誰かが 「お疲れ様です」と声をかけてくれると、本当に嬉しくなります。それだけではなく、「おはよう」とか「お休み」こんな言葉が自分の心細さをなくしてくれました。自分は一人で暮らしているのではないと感じます。挨拶から話が広がって趣味とか、好きなことなどを言い合って仲良くしていくのがとても好きです。

　日本に来て学んだことは多いのですが、その中で一番大切なのは勇気を出して目標を目指すことです。前から私は臆病な人でした。失敗したらどうしようとずっと思って何も始められませんでした。その私が日本にきて、１年間という短い時間ですが、友達が欲しくてどうしたらいいのか困ってました。ほかの人に声をかける根性もないし、なかなか難しかったです。ですが、自分が何もしないと何も変わらないと思って、思い切ってほかの人に近づき、ようやく友達が何人かできました。一緒に遊びに行ったり、飲みに行ったりする人がいるのはとても楽しいです。
　この精神は人生に欠かせないものと思います。私は通訳者を目指していますが、私の学校では通訳者は最も難しい職業なので、私は戸惑っていました。後先を考えて進むのが怖かったのですが、今ではそれが変わりました。挑戦しなければ自分が欲しいものは絶対手に入らないと思います。