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もちつき大会(附属特別支援学校)
附属特別支援学校副校長 細川 潤
本校では、12月に全校もちつき大会を行っています。もちつき用のもち米を高等部3年生が中心となって田おこし、代掻き、田植え、水の管理、稲刈り、稲干し、脱穀、精米、小石取り等多くの手間をかけて育てています。田植えや脱穀は全校に呼びかけて、小学部や中学部の児童生徒にも体験してもらいます。
中学部では毎年2年生が土を耕し、畝を作り、種を蒔き、水やりや雑草抜きをして野菜を育てています。その畑で採れた冬野菜のダイコンとカブを全校朝の会(全校集会)で栄養教諭の先生に生徒が直接渡し、もちつき大会で振る舞う雑煮に使ってもらいました。
もちつき大会のための準備は前日に児童生徒で行います。小学部では5、6年生が杵やせいろを運び、中学部ではもち米を蒸すためのかまどの準備や食べるための机やベンチを運びます。また、高等部ではもち米を洗ったりもちつきに必要な道具の用意などをします。
もちつき大会を通じていろいろな発見があります。例えば、蒸したもち米を急につくと米粒が飛び散ってしまいますが、「こつき(もちをつく前にもち米を潰すこと)」をすることで米が潰れてひっつき、飛ばなくなることも小さな発見の一つです。
小学部から高等部までの児童生徒や先生、みんなでかけ声をかけながらするもちつきはとても賑やかで楽しく、できたてのお餅を食べることが何よりの楽しみです。食べた後の洗い物や道具の片付けなどは中学部と高等部の生徒が行います。児童生徒は先輩の取組や全校での活動を見て、来年の活動へとつなげていきます。もちつき大会の一年間を通しての学びは、餅をついて食べるだけではない様々な体験を通して得た知識や感動が、更なる興味?関心の元となり主体的に取り組んでみようとする意欲をへとつながります。
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