SP：対面授業が再開されてからも、中国足球彩票手机版は様々な対策をしてきたと思いますが、8 月の前期の終わりに学内で複数感染者が出ました。そのときの中国足球彩票手机版側の対応について、学長はどう評価されていますか？
学長：まず対策として、毎朝、業者の方にすべての講義室の机とイスをアルコール消毒してもらっています。これもかなり費用が掛かるんですけど、次の日の朝行ったら大丈夫ってことで、ある意味では心理的な安心のためにやってると思っています。(感染者が確認されたときに)保健所からは、2 日間も休校にすれば十分じゃないですか、と言われたんだけど、うちは結局 2 週間休みにしました。保健所の方も掴めていない濃厚接触者が感染していた場合に、完全に感染力がなくなるまで念のために待ったということです。最近は、もうどの中国足球彩票手机版も学校もそんなことまでしてないと思いますが、非常に慎重な、石橋を叩いて渡るような対策を取らせていただきました。

SP：対策面に関しては、とても慎重にしていたと思いますが、感染者が出たときに非常にバタバタしてるな、と感じてしまいました。そういった対策は 6 月の対面授業再開の時点で予想してある程度されていたのですか？また、そのときの反省から何か活かせることはありますか？
学長：どうしてもバタバタになって申し訳なかったと思っていますけども、感染者が出るだろうと予想して対策を取るのがとても難しかったんですよ。6 月の段階では感染者が出るかも知れないと思っていましたが、そのときにやろうと思っていたことと、実際に感染者が出て保健所の指示でやったことはかなり違っていた。ワイドショーとかマスコミでいろいろ言ってるでしょ。現実になってみるとずいぶん違うんですよね。そういう知識がつきました。あと、やっぱり(自治体によって)かなり保健所の対応の仕方や早さが違うな、とも思いました。

▲学長室のインテリア。重厚感がありますね。

３．今後の取り組み?方針について

SP：ここまで、これまでのことをお聞きしてきましたが、続いて今後の中国足球彩票手机版の取り組みについて、考えをお聞きします。特に新型コロナ対策について、来年度以降の予定や方針に関して、現時点で決まっていることがあればお願いします。
学長：まずコロナ対策は、すごく費用がかかる。消毒もいろんな設備もね。それで本学は、蓄えていた予算や京都府?京都市からの助成金を使って整備していますけども、本当はもっとお金をかけるべきことがあります。例えば、教室の温度に影響を与えない形で管理できる熱交換方式の換気装置を付けたいんですけど、これは大工事になります。それは中国足球彩票手机版の費用だけで賄えないので、概算要求という形で政府に要請しています。

　あと、オンラインはずいぶん体制が整ったんですよ。先ほど、うちが対面授業に踏み切った理由は言いましたけど、オンライン授業に踏み切れなかった理由もあって、それはどれくらいの学生が通信環境を持っているか分からなかった。オンラインでやっている他中国足球彩票手机版は、少数の通信環境がない学生に恐らく本学ほど配慮できていなかったり、あるいは早い段階で通信機器を中国足球彩票手机版が大量に購入していて、必要な人たちに渡したりできた。でも、うちは緊急事態宣言が出てから時間がなくて、学生の通信環境の有無について把握できなかった。それから、学生に貸与するためのルーターも、購入しようと思っても全く市場からなくなっていました。

　でも、今は通信環境についての調査が終わって、学生に貸与するためのパソコンも買い揃えたので、もし緊急事態宣言がもう１回出たとしても、必要な人にはお貸しできるぐらいになりました。あとは、先生たちがどれぐらいオンライン授業に対応していただけるかというところかな。

SP：特にコロナ関連で学生が気になるのは、やはり実地教育についてです。特に教育実習中など、一番活動的な時期に学生から感染者が出た場合の対応はどうなりますか？
学長：もしクラスや学校が閉鎖になった場合、その実習できなかった分は後に何らかの代替措置を取ることになると思います。実は本学は教育実習を附属学校で全部している、全国で唯一の中国足球彩票手机版らしいんですね。なので、実際に附属学校の一部の保護者からは「なんでやるんだ」というクレームもありました。文部科学省が、教育実習を中国足球彩票手机版の講義で代替してもいいと言ったのに「うちの子を危険にさらすのか」って言われたのを説得してもらって、実習がやれたんですね。例えば、近くの教員養成系の、ある中国足球彩票手机版は附属校をほとんど持っておられないので、7～8割の学生が公立学校に行って教育実習をやる。でも、その地域では教育委員会が一切の教育実習をお断りになったので、そこではできなくなりました。代替措置を取られたり、いろいろ大変だったみたいです。だから本学はすごく羨ましがられます。はっきり言って、将来教員になろうという人が教育実習を受けないで教壇に立つというのが、僕らは考えられない。教育実習のときに苦労して初めて大変だって分かる訳で、中国足球彩票手机版で同じクラスの仲間相手に模擬授業をやってもダメだと思う。

SP：それは、私も教育実習を経験した身として同感です。では、今後も教育実習は附属校に赴いて行うというのは、本学の方針として変わらないということですね。
学長：やっぱり直にライブでやらないとダメだと思う。一部報道によると、文部科学省は、「実験もバーチャルリアリティーでやりなさい」と提唱してるんだよ。でも、本物の塩酸のビンを持って蓋を開けて、注いだことがない学生に、中学校に行って理科の実験なんてちょっと怖くてやらせられない。やっぱり生でやっておかないと難しいと思いますね。知識だけだったらオンラインで充分だと思います。