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新?教職中国足球彩票手机版院について~③学校臨床力高度化系の概要その2~
<初任期教員養成コース>
学部新卒院生を中心に、現職教員については教職経験3年未満の教員を対象として、教職の基礎基本の定着を図り、それを実践へと結びつける力を養い、その力をもとに初任期教員の実践をリードすることができる人材育成を目的とします。
上記の目的を達成するために、子どもの学び、成長に向き合い、その経験の中で、自らの存在、自らの教師としてのあり方を常に省察するとともに、同僚や関係者、子どもとの対話を通じてその実践を推進するという教師像を主体的に確立する基盤の形成を目指し、省察と対話を重視したカリキュラムを編成し、初任期教員の課題に対応した教育体制を整備しています。
「基盤的能力育成」については、コンテクスト(現代社会)に即したテクスト(学校教育)の読解力、他者との対話的なコミュニケーション力、自らの認識と実践を相対化する省察力を養います。カリキュラム、授業、生徒指導、学級経営、学校経営の基礎的な知識(教職の教養)を身に付け、省察と対話の基盤とします。また、他者との対話を通して、教育学的な視点から、これまでの教育経験、学修経験、中国足球彩票手机版までで学んできたことを学び直す(リラーン)、学びほぐす(アンラーン)を重視し、共通科目の授業を中心に取り組みます。
「職務遂行能力育成」については、担当する子どもの学力、学び、心身の育み、それらの基盤となる安心?安全な学校生活を保障する能力、他者と協働して学校の教育活動に参画する能力を身に付けます。実習と省察を繰り返すことにより、適切な自己評価を行って、自らの学びをデザインし、不足している能力を伸ばしていきます。これらのことを学校臨床専門実習、省察実践研究、コース必修科目、コース選択科目において取り組みます。
「実践と研究」については、学校臨床専門実習と省察実践研究において、実践に対する問題探究的な省察と実践における設計志向の研究を結びつける能力を身に付けます。そのようにして、修了論文の執筆が両者を結びつける機会となります。
<中核教員?リーダー教員養成コース>
教職経験3年以上の現職教員を対象として、学校において実践をリードし、組織的な取組を活性化する中核的役割あるいはリーダー的役割を果たす人材の育成を目的とします。
上記の目的を達成するために、初任期以降の教員を対象に、授業や生徒指導等において、子どもの実態を見つめ、その教育実践のあり方について他の教職員とともに探究し続ける中核的教員を育成するカリキュラムと、学校全体を見渡しながら、教職員の実践が組織的な力として高まっていくことを促すリーダー教員(管理職を含む。)を育成するカリキュラムを編成し、教職キャリアの経験に柔軟に対応できる教育体制を整備します。
「基盤的能力育成」については、主に授業や生徒指導など臨床的に取り扱う共通科目を通じて行います。
中核教員をめざす院生は、省察、臨床の知に関する理解を深めるとともに、省察による臨床の知を得るための基礎を学びます。特に、教育関係における「ジレンマ」を自覚し、その中での自らの立ち位置、役割、行為について考える機会とします。
リーダー教員をめざす院生は、リーダー教員の仕事に求められる自然、人間、社会に関する認識とそれに基づく教育観、学校観、教師観を豊かにするため、これまでの経験の中で蓄積してきた学修の成果としての既有の認識を一度学びほぐし(アンラーン)、学びほぐした上で新たな視点や認識を獲得するというプロセス自体を学ぶことになります。「職務遂行能力育成」については、学校を組織していく上で中核教員として必要な科目となるコース必修科目、コース選択科目を通じて行われます。
中核教員をめざす院生は、省察に基づいて授業、学級経営、生徒指導、特別支援などの教育実践に関する「臨床の知」を豊かにすることにより、職務遂行能力の向上を目指します。
リーダー教員をめざす院生は、第一に、学校教育の文脈を読み解く力を育成するために、政策動向や教育制度及び学校の裁量権に関する理解を深め、リーダーとして裁量権を適切に行使する力を育成します。第二に、スクールリーダーシップを育成します。そのために、学校組織と教職員の特性、学校の組織マネジメントと人材育成、学校におけるリーダーシップ、そして学校づくりの核になるカリキュラムマネジメントについての理解を深め、その実践力を育成します。「実践と研究」については、学校臨床専門実習と省察実践研究を通じて行います。
中核教員をめざす院生は、学校における授業、学級経営、生徒指導、特別支援などの教育実践を、省察に基づきながら実地に継続的に行うとともに、省察によって得られた「臨床の知」を論文によりまとめることを通じて、基盤的能力、職務遂行能力の更新、強化を図ります。リーダー教員をめざす院生は、学校組織のあり方やマネジメントのあり方、人材育成やカリキュラムマネジメントなど、学校の組織やマネジメントに関わるテーマを設定し、その探究を図ることにより基盤的能力、職務遂行能力の更新、強化を図ります。実践と研究とのつながりが問題になりますが、2つの場合が考えられます。すなわち、実践のテーマと研究のテーマとが重なり合い、機能的につながることにより、力量形成につながる場合と、実践のテーマと研究のテーマとが異なるが、それぞれによって形成された能力が発揮されることにより、研究と実践が構造的につながる場合とが考えられます。
?次は~④教科研究開発高度化系の概要~へ続きます。
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