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遊びを通して育みたい力~附属幼稚園の生活~(附属幼稚園)
附属幼稚園副園長 壇 律子
幼稚園での活動を通して、子どもは遊びを通して思考を巡らし、想像力を発揮しながら体を思いきり使います。また、友だちと願いを共有することから生まれる共同性も遊びを通して学びます。幼児期は、遊びを中心に主体的に様々な対象と直接かかわりながら、総合的に学ぶ大切な時期です。
▲「3歳 影」(写真左)と「4歳 楽しいな」(写真中央)と「5歳 いすとり」(写真右)教師は、子どもの思いに応じて環境を整え、その中から子ども自身が発見したり、創り出したりすることを支えます。本園では、教師が環境の中に教育的価値を含ませ、子どもは自ら興味関心をもって環境にかかわり、試行錯誤することを経て、人?もの?こととのふさわしいかかわり方を身につけていくことを意図した教育を行っています。
▲「大いちょう」(写真左)と「3歳 イチョウの下でままごと」(写真右)創立138年を迎える本園の園庭には樹齢100年を超えるイチョウの大木があります。秋の恵みである銀杏の実が落ち始めると、「かわいい」と思う子や「くさい」と思う子等感じ方は子どもそれぞれですが、その実を拾い始めます。保護者がその実を洗い、みんなで味わったり、年長児が袋づめをしてギンナン屋さんを始めたりします。幼稚園で毎年みられる風景です。
▲「5歳 水やり」(写真左)と「4歳 収穫」(写真右)
▲「5歳 料理」(写真左)と「4歳 食べる」(写真右)園庭では保護者の協力を得ながら、花や野菜を育てる経験も大切にしています。季節の野菜を栽培し、園で先生と一緒に調理してレストランを開いたり、収穫した野菜を家に持ち帰り家族で味わったりします。自分たちで育てた野菜の味は格別です。中国足球彩票手机版の附属環境教育センターでも、収穫だけではなく種芋を植えたり、草抜きに行ったりなど、世話を経験し、生長を期待し、その過程を知ったうえで収穫の喜びを味わいます。
▲「5歳 カメ」(写真左)と「5歳 チャボえさやり友達と」(写真右)生き物との触れ合い、かかわりも大切にしています。身近な生き物に興味をもったり名前をつけて呼んだりするところから、触れたり、継続して見たり、世話をすることに喜びを感じるようになります。命の尊さに気付き、慈しむ気持ちを育む直接体験となります。
このように幼稚園の生活の中心は、遊びにあります。社会?文化?自然などに触れ、保育者に支えられながら、世界の豊かさに出会う場が幼稚園です。
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