-
行事で育む成長(附属京都小中学校)
附属京都小中学校初等部副校長 高田 陽子
歴史ある附属京都小学校と附属京都中学校は、2017年4月より【義務教育学校】附属京都小中学校として生まれ変わりました。子どもの発達の段階にあわせ、4-3-2区分制を採用し、初等部?中等部?高等部と、小中ギャップといった大きな壁ではなく、細かなステップアップができるようにカリキュラムを編成していきました。このように小中を一体化させてから、縦のつながり横のつながりを意識し、1~9年間を系統だてた様々な行事を行っています。
コロナ禍で自粛していた行事も、今年度は順次、再開しはじめています。4月には3年ぶりに全校生徒が集まり、1年生の入学をお祝いする「対面式」を行いました。初等部では1~4年生が集まって縦割り遠足にでかけたり、5~9年生は学友会組織として、月に一度全校集会で顔を合わせたりしています。また、6月には中高等部の合唱コンクールを京都コンサートホールで開催しました。初めて参加した5年生は、9年生の歌声だけでなく、当日まで学級全体で真剣に取り組む9年生の姿を目の当たりにし、より高いリーダー意識に気づくことができました。紫翔祭(体育大会)?紫友祭(文化祭)なども全校で取り組む行事です。普段は、行事や集会で顔見知りになったり、かばんや制服で同じ学校の生徒だとわかったりすると、自然と声をかけ自然に会話する姿を見かけることが多くあります。
高等部の生徒はたくさんの下級生の見本となりたいという意識のもと、コミュニケーション能力、社会参画意欲などの資質?能力を向上させていきます。4年?7年?9年生も各部のリーダーとなり自覚が芽生えます。また4年生は初等部のリーダーとして縦割り活動や委員会などのまとめ役を経験しますが、5年生になれば、さらに大きな7年生や9年生のリーダーの姿を目にします。リーダー体験とビギナー体験をスパイラルに経験し、9年間で大きく成長していく姿を見ることができることが本校の魅力です。
〒612-8522 中国足球彩票手机版 TEL 075-644-8106
Copyright © 2016 Kyoto University of Education.All rights reserved.