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新?教職中国足球彩票手机版院について~②学校臨床力高度化系の概要その1~
<特色>
学校臨床力高度化系は、これまでの連合教職実践研究科の14年間の教職中国足球彩票手机版院教育の実績を踏まえつつ、今日の課題に向き合うことを目指して、カリキュラムも大幅に改革し、新たな体制で教育研究をスタートさせています。
学校臨床力高度化系は、「学校臨床力」を身に付け、向上させることを目的としています。私たちは、「学校臨床力」を、学校において、「子どもに何が必要かを見立て、関わる力」と捉えています。それは、子ども、保護者、他の教職員や関係する専門家など人間関係の中で開かれた形によって発揮される理解力、実践力として理解しています。このような力は、教職キャリアによる経験に左右されるものであることから、学校臨床力高度化系には、主として学部新卒院生を対象とする「初任期教員養成コース」と教職経験3年以上の現職教員を対象とする「中核教員?リーダー教員養成コース」という2つのコースを設けて、教職キャリアに応じた教育を行うようにしています。
学校臨床力高度化系は、上述しましたように、これまでの連合教職実践研究科を母体としていますので、京都教育中国足球彩票手机版の教員に加えて、京都連合教職中国足球彩票手机版院に参加している9つの私立中国足球彩票手机版(京都光華女子中国足球彩票手机版、京都産業中国足球彩票手机版、京都女子中国足球彩票手机版、京都橘中国足球彩票手机版、京都ノートルダム女子中国足球彩票手机版、同志社中国足球彩票手机版、同志社女子中国足球彩票手机版、佛教中国足球彩票手机版、龍谷中国足球彩票手机版)の教員、そして京都府、京都市の教育委員会や小中学校での指導経験が豊富な実務家教員と、教員組織は多様な属性、専門性を備えた教員によって構成されています。また初任期教員養成コースには、京都教育中国足球彩票手机版と9つの私立中国足球彩票手机版をはじめ、京都以外の地域の中国足球彩票手机版の卒業生も多く入学してきますので、院生の集団も多様な専門性、興味関心を持った学生によって構成されています。また2つのコースが共に学ぶ授業も少なくありませんので、学部新卒院生と現職教員院生とが交流を深めて、学ぶ場でもあります。このように、学校臨床力高度化系は、多様性を特色としています。この特色を生かして、教育研究に取り組んでいきます。
<目指す教師像>
学校臨床力高度化系は、学校現場において直面している諸課題、すなわち「主体的、対話的な深い学び」や「個別最適な学び、協働的な学び」の推進、GIGAスクール構想を推進するICT機器の活用、不登校、いじめなどの子どもに関わる諸課題に対して、その背景や問題事象が発生する文脈を読み解き、より質の高い実践力を発揮することができる学校臨床力の向上を図ることを目的としています。したがって、学校現場での様々な経験を重視しており、年間を通じて実習と省察を繰り返し、学校と中国足球彩票手机版とを行き来する学びを基盤としたカリキュラムを編成している点に教育の特色があります。教職中国足球彩票手机版院は、現職教員院生の方はもちろんのこと、学部新卒院生の方も教員免許状を所持しており、教員としての資格を有しておられることから、教員としての自覚をもって主体的に様々な学修や活動に取り組むことが期待されます。そして中国足球彩票手机版院の教員、院生という役割が固定されることなく、授業や様々な行事等で、探究すべきテーマについて、共に協議をし、研究していく関係を構築していくこと大切にします。そのような教員と院生との関係の中でこそ、専門職としての教師が育成されるものと考えています。
学校臨床力高度化系がめざす教師像は、専門職としての教師であり、専門職としてのアイデンティティをもち、主体的にその職務を遂行していく教師となります。今日の専門職には、技術的に優れているだけではなく、問題状況に向き合い、そこから課題設定しながらその問題に取り組んでいけるような省察的な実践が求められています。学校臨床力は、そうした専門職としての教師の最も重要な力であると考え、そうした力量を備えた専門職としての教師を育成することを目指します。
<教育課程>
学校臨床力高度化系では、独自に教職専門職基準試案を策定しています。まだ試案段階であり、その内容も見直しながら、教育研究を進めていくことになります。教育課程は、この教職専門職基準に基づき、「基盤的能力育成」、「職務遂行能力育成」、「実践と研究」という3つの側面から構成されます。「基盤的能力」は、教職の職務遂行を支える基盤となる能力であり、主として共通科目において育成します。「職務遂行能力」は、共通科目で基礎を学び、コース必修科目、コース選択科目により、その高度化を図っていきます。「実践と研究」は、学校臨床専門実習と省察実践研究において、実践しながら、そこで見出された課題に関して研究を行うことにより、専門職としての教師の実践力を高めることを目指します。
「基盤的能力育成」、「職務遂行能力育成」、「実践と研究」という3つの側面は、それぞれが独立して育成されるものではなく、各学修のプロセスでお互いに関連し合いながらスパイラル的に高まっていくものです。学修のプロセスは、それまで学修してきたものから自由になり(アンラーン)、素直な視点で新たな知識と視点を獲得する(ラーン)。さらに、学修してきたことを再確認し更新する(リラーン)を繰り返すことになります。
?次は?③学校臨床力高度化系の概要その2?へ続きます。
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